【当てはまったら要注意】社会人の英語学習における7つの間違い

トライズ 英会話 三木雄信 英語学習法

「海外のクライアントと仕事をするようになった」 

「社内で英語のスキルが求められるようになった」 

そのような理由から、社会人になって英語を学び直す人は少なくありません。 

一方で、多くの方が「いつになったら結果が出るのか」という不安を抱えています。 

コーチング英会話トライズを運営する私、三木雄信もかつては同じ悩みを持っていました。しかし、「1年間のうちに、ビジネスで使える英語力を身につける」と決意し、見事その目標を達成することができました。その経験をまとめたものを書籍【海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる】として公開しています。

英語学習の成果が出ないのはよくある間違いを犯しているからかもしれません。本記事では「社会人の英語学習における7つの間違い」を紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。 

英語を勉強する目的が曖昧 

「コツコツと英語を勉強しているのに、上達している実感がわかない」 

もしそう思うのであれば、英語を勉強する目的が明確かどうかを確認してみましょう。英語力と一口で言っても、その人の仕事内容によって求められる「英語」は千差万別です。もしかすると、本当に必要な技能を伸ばすような練習にフォーカスできていないのかもしれません。 

私の場合は「英語でビジネスの交渉ができるようになること」が目的でしたので、交渉の場面でよく使われる言い回しをまとめたテキストを探して、その一冊だけを徹底的に繰り返して勉強しました。これはTOEICなどのような英語能力を測る試験のスコアに直結するものではありませんが、私が英語を勉強する目的を果たすためには最も効率の良い勉強法でした。 


「ビジネス英語は日常会話より難しい」と思っている 

ビジネス英語は日常会話よりも難しいと思われがちですが、実はビジネス英語の方がはるかに簡単なのです。何故ならば、使う目的もシチュエーションもはっきりしているからです。プレゼンをするのであればプレゼン用の言い回しを、交渉をするのであれば交渉用の言い回しを覚えれば十分通用します。 

私自身、どんなにハードな交渉よりも、仕事が終わった後のパーティーで繰り広げられる会話、いわゆる”スモールトーク”の方が苦手でした。日常会話をマスターしようと思ったら、様々なジャンルの単語を覚え、どんな話題が飛んできても即答できるだけの高度なリスニング力・スピーキング力を身につけなくてはいけないのです。 

交渉の本番さえ乗り切れば、その後のパーティーで無言になったとしても、交渉の結果が覆るわけではありません。まずは学ぶべき範囲が限定されているビジネス英語を勉強するのが、「使える英語」を短期間でマスターする上での鉄則です。 

いろいろな教材をつまみ食いしすぎる 

問題集や教材はたくさんやった方が努力している感じはしますが、実は非効率な勉強法なのです。ある教材に出てくる表現を完璧に出てきていれば、まずはそれを使ってコミュニケーションができます。複数の教材に手を出して、類似の表現をなんとなく知っているという状態よりも「英語を使える」状態に近くなります。 

私はフレーズ集を1冊1つの映画だけを教材にして1年間の学習を進めることにより、その中の表現を確実に覚え、ビジネスで使える英語力を手に入れることができました。

深く記憶に残った表現は、とっさの場面にも使うことができます。皆さんも勉強する教材やテキストを思い切って絞り込み、自分のエネルギーやモチベーションを注いで完璧にマスターしましょう。 

トライズ 英会話 三木雄信

インプットに偏った学習 

英語を勉強している日本人の多くはインプットに熱心です。単語や熟語を覚え、英字新聞や洋書を読み、多種多様なリスニング教材で勉強する。しかし、それほど一生懸命に勉強しても、実用的な英語力が身につかないのはなぜでしょうか? 

それはアウトプットの訓練が不足しているからです。英語のアウトプットとは、頭の中にある英語を素早く組み合わせて外へ出すことです。筋力と同じで、意識的に鍛えることで初めてアウトプット能力は向上します。

インプット過多になる背景には完璧主義があるのかもしれません。「もっと上手くなってから話そう」という意識が強いので、英語を話して上手くなるという訓練ができていないのです。

ここには意識の改革が必要なので、「覚えたら実践」ではなく「実践しながら覚える」という心がけをしてみてください。 

「正しい英語で話す」ことを目標にしている 

アウトプットができない原因として、日本人は文法や発音を過剰に気にする傾向があることをご紹介しました。しかし、世界で英語を話す人の大半は非ネイティブです。ハーバード・ビジネス・レビューによると、英語話者のうち実に78%が第二外国語として英語を身につけているのです。そのため、例えば移民の多いアメリカでは、ネイティブであっても非ネイティブの使う英語に寛容であるという社会的背景があります。 

私が孫正義社長の元で仕事をしていた時にあることに驚きました。それは孫社長の英語の発音がネイティブ並みでなくても、スピードが遅くても、多少の間違いがあっても、世界のエグゼクティブと十分に渡り合っていたことです。おかげで「必要なコミュニケーションが取れればOK」と開き直ることができました。 

トライズ 英会話 三木雄信

「海外留学しないとマスターできない」と思っている 

「スキルアップのために海外留学をした」という話はしばしば耳にしますが、ビジネスで使える英語を身につける上では必ずしも留学は必要ではありません。留学のメリットはネイティブの話す英語に日常的に触れられる環境に身を置けることです。

しかし、通信インフラが発達した今日ではYouTubeやe-learningを活用することで、海外にいる以上に英語に囲まれて過ごすことができるようになりました。時間とお金が潤沢にある人であれば留学を考えることができるかもしれませんが、ほとんどの会社員のように、仕事と英語学習の両立に意味があると考える人は、留学ではなく、時間の使い方を工夫することで英語学習の環境を整備できると考えています。

英会話 トライズ 三木雄信

「長期間勉強しないとマスターできない」と思っている 

「石の上にも三年」という慣用句にもあるように、日本では継続することが美徳の1つとされています。しかし、私は特に急ぐ理由がなくても英語の学習は短期集中でやるべきだと思っています

具体的には1年以内です。なぜならば、1年という期間がモチベーションを維持する上での一般的な上限だからです。1日3時間の学習を1年間継続することができれば大抵の参考書はマスターすることができます。それが英語を学ぶ目的に直結する限り、最初に立てた目標を達成できている可能性が高いです。

まとめ 

英語の勉強を始める時には目的をはっきりと定め、それに向かって一直線に進むことが大切です。そうすれば、やるべき事が絞り込めるので、「海外留学がいるか」や、「長時間の勉強がいるか」といった枝葉の問題に悩むこともなくなります。繰り返しになりますが、自分が必要なことにフィーカスして効率よく勉強することが、社会人が限られた時間で英語をマスターする鍵です。 

本書【海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる】やコーチング英会話トライズのHPではより詳細な内容を掲載しています。ぜひ参考にしてみてください。