英語学習のお悩みをズバッと解決!9つの疑問をトライズ式で乗り越える

英語学習法

これまでの記事で、英語学習を「Plan」「Do」「Check」「Action」の4つのステップで進める方法をご紹介してきました。

その方法で1年間勉強を続ければ、英語運用力は大幅に上がることでしょう。

私、三木雄信の経営する「コーチング英会話トライズ」の生徒さんもPDCAサイクルを回すことで、1年間で驚くくらいに上達しています。

しかし、進めていく中で様々な悩みを持つことも事実です。

そこで本記事では、英語学習の様々な段階で直面する9つのお悩みを、一問一答形式で解決していきます。最初に「Answer」を提示し、それに補足する形でご紹介します。

どうしてもシャドーイングについていけません

A: 文字ではなく音に集中してください

解説: 入門用の教材から始めても、なかなかシャドーイングについていけない場合、そもそものやり方が間違っている場合があります。

よくある間違いが、文字を全部発音しようとすることです。

シャドーイングは耳から入ってきた音を追いかける練習のため、重要なのは英語の音を真似することです。

シャドーイングが上手くいかない人の場合、英語の音を真似するという意識よりも、スクリプトを読み上げるという意識が強くなってしまい、音声の流れについていけなくなることがしばしばあります。

例えば、「hot」という1単語にしても発音に違いが見られます。

ネイティブが発音するときは「ホッ」と聞こえます。最後の「t」ははっきり発音しません。この音の消失を「リダクション」と言います。

一方、私たちが発音する場合は、スペルを見て「ホット」と言ってしまうことが多いです。

シャドーイングについていくには、目で見たものより、耳で聞いたものが正しいと信じて、音に集中するようにしてください。

フレーズを覚えてもすぐに忘れてしまいます

A: 忘れるのは当たり前。しつこく繰り返しやってください

解説: 人間が一度に覚えられる量には限界があるので、一度覚えても、時間が経つと忘れてしまうのはごく当たり前のことです。

よって、大事なのは同じ範囲を何度も繰り返すこと

一冊を完璧にするには、最低でも2,3周はする必要があります。もし完璧に仕上がらなければ、5周でも6周でも繰り返しましょう。

また、人によって定着度には差があるので、回数を目標にするのではなく、理解度テストを何度も行い、「この範囲を完璧にした」と思えるまで続けましょう。

早い英語だとリスニングがついていきません

A: 意味まで考えながらシャドーイングを行いましょう

英語を聴きながら、意味まで考えて声に出すことを「コンテンツ・シャドーイング」と言います。

早い英語に慣れるには、このコンテンツ・シャドーイングを行うことが大切です。

なぜならば、内容に追いつくことで文脈が分かり、「次にどんな言葉が来そうか?」という予測が立つからです。

会話の全体像をつかめていれば細部の表現にも意識が向くようになるので、結果として、早いテンポのやり取りでも正確に把握ができるようになります。

担任のネイティブ講師が話すことならわかりますが、他の人の英語が聞き取れません

A: まずは一人の英語でもいいので、正確に理解できるようになりましょう

話者によってイントネーションや会話のテンポが異なるので、いつも教えてもらっている先生の英語なら分かるというのも理解はできます。

まずはそこまで到達できたご自身の成長を認めてあげましょう。

次に、様々な話者の英語に慣れる練習方法ですが、基本的にはそのままの学習を継続すれば自然と慣れてきます。

シャドーイングの題材となる映画やオーディオでは一般に複数の人が出てくるので、様々なタイプの英語に馴染めるようになってきます。

もし、意識的に慣れたい場合は、YouTubeやTEDなどを活用してみましょう。

英語が長くなると、全体の意味が分かりません

A: 最初は主語と動詞を正確に捉えるところから始めてみましょう

解説: 練習方法としては、早い英語と同様に、内容を考えながら聞くことが必要になります。

最初は文章の「主語」と「動詞」をキャッチすることで、発言の大まかな方向性を掴むことが、全体の意味を理解する上でのヒントになります。

また、様々な英語の試験で長いスピーチを聞き取る問題が出題されます。

そういった試験対策用の英語であれば、まずは問題文に目を通し、キーワードを見つけます。キーワードを元に、注意して聞き取るべき範囲を絞り込むことも有効です。

相手の言っていることは理解できますが、返答ができません

A:ノンネイティブの会話上級者から、コミュニケーションの仕方を学びましょう

解説: 高速英作文の練習が出来ていれば、思いついた日本語を英語に訳すことはできるようになっているはずです。

それでも言葉が出てこないという人の場合、そもそも返答の内容が日本語でも決まっていないことがあります。

その場合にはコミュニケーションの方法を学ぶのが良いでしょう。

グループレッスンのメンバーの会話を観察したり、会話力が高いノンネイティブと話してみたりすると、ネイティブ並みの語彙力を持たない人が、会話をどう盛り上げているかがわかってくるはずです。

そこには「お決まりのフレーズ」や「相手がもっと話したくなるようなリアクション」があって大変参考になります。

言いたいことは言えますが、同じ表現を使ってしまいます

A: 自分の成長を認め、自信を持って新しい課題に向き合いましょう

解説: 言いたいことが言えるのであれば、かなりの英語運用力が身についた証拠です。

同じ表現を使ってしまうとしても、ネイティブとの意思疎通が問題なくできるのであれば、多くの人にとってほぼ目標を達成したといっても良いのではないでしょうか。

ですから、まずは現時点での自分の英語運用力を評価し、ここまで来たことに自信を持ちましょう、

さらに表現の幅を増やすためには、同義表現を意識的に覚えるようにしましょう。

最初に覚えた表現が丁寧なものであれば、今度はカジュアルなものを覚えてみる。

映画を見ていて「これは使ってみたい」と思った表現をメモする。

こういった行動を積み重ねて、無理なくバリエーションを増やしていきましょう。

大体の意味は理解できますが、細かい部分が分かりません

A: 語彙・表現を増やし、ディクテーションを取り入れてみましょう

解説: 上級者になると細部まで聞き取りたくなってきます。

そこで役に立つ練習法がディクテーションです。

ディクテーションとは、聞いた文章を書き出していく練習です。

もちろん、書き出す速度よりも話す速度の方が早いので、一文または意味区分ごとに音声を止めて書き出します。

この練習を積むことで、自分が聞き取れている所と聞き取れていないところを正確に分析し、足りない部分を埋める練習が出来ます。

また、知らない表現は聞き落とすことが多いので、口語でよく使われる表現も適宜インプットしていきましょう。

会話の中で、つい不自然な表現を使ってしまいます

A: ネイティブに直してもらうのが最も効果的です

解説: 「自分が不自然な表現を使っている」と分かるのは、何が自然な表現かをちゃんと理解しているということ。その時点で、あなたは上級者として胸を張れるところまで来ているのです。

そのうえで、つい不自然な表現を使ってしまうのなら、ネイティブとコミュニケーションをとる機会を増やし、直してもらうのが良いでしょう。

また、ネイティブ同士の会話を観察して、「この場面ではこの言い回しが適切だな」と理解を深めていくことも必要でしょう。

ここまでくると、教科書的な教材はあまり役に立ちません。

実際に自分が聞いたり、話したりした体験の中から、よりリアルな英語表現を学び、自分のものにしていくことが重要です。

まとめ

本記事では学習段階ごとに特有の悩みと、その解決法をご紹介しました。

学べば学ぶほど、自分の足りていない部分に自覚的になり、もっと上手くなりたいと感じるのかもしれません。

ここでご紹介した内容は、スクールに通う方にも、独学で学ぶ方にも共通して活用できるコツなので、もし同じような悩みを感じていたら参考にしてください。

この記事を読んで、少しでも英語学習を始めてみようと思った方は、ぜひトライズ公式サイトから無料カウンセリングをお申し込みください。トライズに入会するよう無理な勧誘等はありませんので、今回ご紹介したお悩みなどを直接トライズのコンサルタントにお気軽にご相談ください。

また、今回紹介した内容は、著書 「 超高速PDCA英語術 」 に掲載されていますので、そちらも合わせて参考にしてみてください。