社会人が1年で英語をマスター!? 英語学習を習慣化するコツ7選【トライズ式勉強法】

トライズ 英会話  コーチング英会話スクール「トライズ」

「英語学習を始めてみたけれど、なかなか習慣化できない」

「英会話のモチベーションにムラがある」

このような悩みをお持ちの英語学習者は少なくありません。

かつては私も同じ悩みを抱えていました。私、三木雄信は、コーチング英会話トライズという英語学習プログラムを提供する会社を運営し、多くの社会人英語学習者のサポートをしています。

この仕事を始める前は、ソフトバンク株式会社の孫正義社長の右腕として、外国のクライアントとのいくつもの交渉をまとめてきました。英語に苦手意識を感じていた状態から、ビジネスの第一線で英語を使えるようになるまでには、様々な試行錯誤がありました。その中で獲得した勉強法を著書【海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる】として公開しています。

著書の中から本記事では、TORAIZ(トライズ)でも実践している「英語学習を習慣付け、高いモチベーションを維持するコツ」を7つご紹介します。 

1年で1000時間の学習を目指す 

日本で働くビジネスマンが英語を使えるようになるためにはおよそ1000時間の勉強が必要であると考えます。

アメリカ国務省「Foreign Service Institute」では標準的なアメリカ人が、その言語を習得するのにかかる時間を調べ、難易度別に5段階で分類しています。 

レベル1には英語と単語や文法が近いスペイン語やフランス語、レベル3にはマレーシア語やスワヒリ語、レベル4にはペルシャ語やタガログ語が入ります。レベル4でさえ習得目安時間が1100時間です。日本語はなんとレベル5に分類され、およそ2200時間の学習が必要と考えられています。英語と日本語では文字、文法のルール、発声が大きく異なるので、言語間ギャップが非常に大きいとされています。

英会話 トライズ

日本語を学ぶ難易度が高いということは、日本人にとって英語を学ぶ難易度が高いのも同様です。私が様々な生徒さんを見てきて気付いたのは、絶対的な学習量が足りずに英語力が伸びていない場合が多いということです。

社会人になるまでにゆうに1000時間を超える勉強をしている人がほとんどなので、ビジネスに特化した英語を身につけるために、もう1000時間勉強するというのを一つの目安にするのが妥当ではないでしょうか。コーチング英会話トライズでも1000時間の学習を目指したプログラムを展開しています。

朝の時間を活用する 

仕事を持つ社会人が学習時間を確保するためには、朝の時間を活用しないわけにはいきません。毎朝時間を取ることができれば、残業などの急な予定変更にも影響されず、毎日安定して学習を継続することができるようになります。

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私は平日に英会話学校の早朝レッスンに通っていました。朝7時半から8時半までのコースを見つけて申し込み、出社前に勉強するというスケジュールを組んだのです。朝にスクールのレッスンを入れたのは、自分を逃げられなくするためです。

独学でも勉強はできるのですが、それではつい休みたくなってしまうかもしれません。英会話スクールではクラスメイトや先生が固定だったので、サボったと思われたくないという心理もあり、毎日通う原動力になりました。 

アウトプットの時間を確保・固定する 

もしあなたの英語学習の目標が、スピーキング力を要求するものである場合には、何よりもアウトプットの場を設けることを心がけてみてください。多くのビジネスマンが英語学習を始める時、通勤時間帰宅後の時間に勉強しようと予定を立てます。

しかし、多くの場合は話し相手がいないので、どうしてもインプット重視の学習にならざるを得ません。そのため、前述のように早朝に英会話を入れるなどの方法で、時間を確保・固定しましょう。

固定することには心理的なメリットがあります。毎日やると決まっていればレッスンに行く抵抗感もなくなりますし、インプットとアウトプットのサイクルを1日単位で回すことができるようになります。「明日までに新たな言い回しを覚える」という意識が、私の英語力向上に大きく寄与しました。 

いつでもどこでも勉強できるものは避ける 

現在ではオンライン英会話が人気を集めています。しかし、気軽にレッスンの変更ができてしまう点で、強制力が弱いように思います。

自分を律して学習できる人であれば活用できますが、多くの学習者はたまには休みたくなってしまいます。やはり日時や先生、他の参加者が固定されているものの方が、確実に習慣化できると思います。 

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1年後の飛行機チケットを予約する 

過去の記事(【当てはまったら要注意】社会人の英語学習における7つの間違い)でも述べていますが、英語学習を加速させるには強い目的意識が必要です。

厳しい言い方になりますが、「いつかは英語が使えるようになりたい」と思っているうちは、そのいつかは永遠に訪れません。

そのために私は1年で目標を達成することをおすすめしています。 

後に引けない状態にするために、1年後の飛行機チケットを予約してみてはどうでしょうか。チケットを買ってしまったからには、もう英語を勉強するしかありません。購入したチケットを毎日目につくところに貼っておけば、いやが応にもモチベーションは高まるでしょう。

おすすめの行き先は海外見本市(コンベンション、トレードショーなど)にすると良いと思います。同業界のビジネスパーソンと英語で会話することを具体的に想像し、1年間の原動力にしてみてください。

1週間単位での学習計画を立てる 

学習スケジュールを組むときに、ぜひ守ってほしいルールがあります。

ルール1・・・「毎日できるだけ同じスケジュールで過ごす」

この理由はやはり心理的な障壁です。ルーティーンが固定されていないと、「今日できないから明日でいいや」と先延ばしにしてしまう可能性が高くなります。 

一方で、365日毎日勉強し続けることも現実的ではありません。そこでおすすめしたいのが、平日5日間は固定スケジュールを作成し、土曜を調整日、日曜を休養日とすることです。こうすることでメリハリのある学習ができるようになります。

ルール2・・・「前日の復習からスタートする」

もう1つ大事なルールがあります。それは「前日の復習からスタートする」ということです。記憶を定着させるには、早めの復習が有効であることは科学的にも証明されています。

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験によれば、人間が記憶したことは、学習から1日後には74%、1週間後には77%を忘れてしまいます。一見すると、1つの数字に大きな差はないように思えます。ただし、1日後に復習すれば忘れた記憶が短時間でよみがえるのに対し、1週間以上が経過した後では復習してもよみがえる情報量が極めて少ないそうです。よって、完全に忘れないうちに復習をすることが大事なのです。翌日の復習と土曜の復習を組み合わせて、高い定着度を維持しましょう。 

勉強仲間を作る 

勉強仲間を作ることはモチベーション維持において非常に効果的です。

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これをピアプレッシャー効果といいます。競い合えるライバルがいることで「負けないように上達したい」と思えますし、「レッスンをサボるわけにはいかない」という意識も芽生えます。私の参加した英会話レッスンでは他に6人の生徒がいました。最初はみんなTOEIC500点レベルのごく普通の英語力でしたが、1年後には全員が「使える英語」をマスターすることができました。 

仲間を作るメリットはもう1つあります。それは、英語学習の悩みを相談したり情報交換したりする相手ができることです。

同じような思いで勉強し、試行錯誤しているからこそ、「ここに気をつけるとヒアリング力がより向上するよ」「このテキストは分かり易くておすすめ」と言った、本当に役立つ情報を得ることができます。 

まとめ

英語学習のモチベーション維持にはいくつかの工夫が効果的です。本記事では「目指すべき勉強時間は1000時間」「1週間単位でのスケジュールを組む」といった方針的なものから、「朝の時間の活用」「アウトプットの時間を確保」といった実用的なものまで7つご紹介しました。

これらの情報を参考にしてぜひ学習を進めてみてください。 

また、英語学習の様々な情報を著書【海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる】にまとめてあります。コーチング英会話トライズのHPでもプログラムの詳細をご案内しています。合わせてご参照ください。