【鬼速英会話学習法】ブレない目標設定が上達の鍵 トライズ式英語学習法

ビジネス術

「英語学習を始めたけど、目標が漠然としていてやる気がわかない」

「英語学習を長期間継続できる習慣を身に付けたい」

これらの悩みをお持ちの方は少なくありません。

私、三木雄信もかつては同じ悩みを抱えていました。

しかし、私は孫正義社長の秘書として英語を身につけざるを得ない環境に身を置くことで、「1年で英語をマスターする」と決め、実際に達成することができました。

この時期に身につけた方法論や、私の経営するコーチング英会話トライズでのノウハウをまとめ、著書「人生最後の英語鬼速やり直し」を上梓しました。

その中から、本記事では「長期間の努力を成功させるための目標設定」に焦点を当ててご紹介します。

英語上達のポイントは目標の明確化

社会人が限られた期間の中で英語をマスターするには、知っておくべき極意がいくつかあります。その中でもまず第一に強調したいのが、目標を明確にすることの大切さです。

目標を明確にすることで、その目標に向かって進もうとするモチベーションが生まれ、目標に向けた具体的な行動を取ることができます。

漠然と「英語を勉強したいな」と思っているだけでは、なかなか具体的な行動に移せないものですが、「英語でプレゼンする」という目標が明確になれば、人間の脳はプレゼンの成功に向けて活性化する効果があるのです。

プレゼンテーションの本質

【孫正義奇跡のプレゼン】孫正義のプレゼンテーションの本質

2020年6月10日

ソフトバンクで孫社長の秘書をしていた時、私は孫社長から突然こんな質問をされたことがあります。

「三木、どうして多くの人が大きな成功を収められていないのか、その理由がわかるか?」

私が返答に困っていると、孫社長は紙に山の絵を描き、ふもとのあたりにぐるぐると円をつけ加えて、こう言いました。

「ビジョンがなければ、どんなに頑張っても同じところを堂々巡りするだけ。決して山を登ることはできない。でも、ビジョンがあれば、無駄に動くこともなくなり、高い山でも登頂できるんだ。」

それを聞いて得心しました。つまり、山頂という目指すべき目標をはっきりさせることが、山を登っていくための絶対条件、ということです。

孫社長は、若いころから登頂する「山」を常に見据えながら生きていました。19歳にして次のような「人生50年計画」を立てていたというのですから驚きます。

  • 20代で、自ら選択する業界に名乗りを上げ、会社を起こす
  • 30代で、軍資金を貯める。軍資金の単位は、最低1000億円
  • 40代で、何か一勝負をする。1兆円、2兆円規模の勝負をする
  • 50代で、事業をある程度完成させる
  • 60代で、事業を後継者に引き継ぐ

そして、ほとんど計画通りに人生を歩んでいます。孫社長は、私たちに向けて、目標を明確化することの重要性を体現している、と言えるでしょう。

一年後の目標を見据える

私の場合は、1年後に英語が身についていなかったらクビになるかもしれないという絶対的な制約がありました。

しかし、特に急ぐ必然性がない人でも、英語は「1年」でマスターすべきだというのが私の持論です。最長でも一年半をリミットにすべきです。

なぜなら、人のモチベーションは長く続かないからです。一年勉強する場合も、当初のモチベーションがずっと続くわけではありません。それでも、「あと半年」「あと2ヶ月」という比較的近いゴールが見えるからこそ、集中して取り組むことができます

また、一日30分程度の勉強では、身に付く英語も限定的です。

英語を使える状態にするには、やはり短期間にみっちりと集中して学ぶのが一番なのです。目安として、私は1日3時間の学習を推奨しています。

トライズでは、まず受講生達に一年後のゴール設定を行っていただきます。最初に「1年後に英語で○○する」という目標を明確に決めるのです。

より具体的にイメージするために、次の図にあるように、5W1Hに即した目標設定を行うようにしています。

もし一年後に差し迫った目標がない場合には、英語を使わなければならない状況を作ってしまうことをオススメします。例えば、思い切って一年後の海外行きのチケットを取ってしまうのです。

万難を排して目的地を目指す、そのために英語を必死で勉強する、という覚悟を決めてしまいましょう。

ノートに書き出して目標を「見える化」する

トライズでは目標を5W1Hで表現するだけにとどまらず、それを誓約書としてまとめ、強く意識できるようにします。誓約書といっても実際に達成できなければペナルティがあるということではありません。

折に触れて誓約書を見直し、当初の目標からずれていないかを確認します。

これはソフトバンク流の目標達成術を取り入れています。

【目標達成術】孫正義社長に学んだ「10倍速」目標達成術 まとめ

2020年7月14日

「ソフトバンクは発表経営だ」と評されることがあります。新しい事業やサービスを始める時、ごく早い段階から大々的なマスコミ発表を行うからです。

実を言うと、まだ事業を立ち上げる目処すら立っていないのに、華々しく発表するケースもあります。まさに見切り発車です。

しかし、見切り発車することの効果は絶大です。プロジェクトに参加したいと言う優秀な仲間が次々と集まってきます。

勉強でもこの方法を取り入れれば、目標を宣言することで、有益な出会いや価値のあるアドバイスが受けられるようになるのです。

必要な学習時間は後「1000時間」

ゴールは一年後に設定するとお伝えしましたが、一体1年間にどのくらい学習すれば、英語をマスターできるのでしょうか。

アメリカ国務省には「Foreign Service Institute」という外国語の研修機関があり、国務省に採用された職員が語学研修を行っています。

この期間では、英語を母語とする研修生が外国語を習得するのに必要な時間の平均値を公表しています。それによると、日本語は中国語や韓国ごと並んで、もっとも習得に時間のかかるグループに分類されています。日常生活にほとんど支障がないレベルの会話能力を身につけるには2200時間かかるというのです。

では、1年間で英語をマスターしたいなら、2200時間勉強しないといけないのでしょうか?

そんなことはありません

日本人は中学・高校までの授業を通して約900時間程度の英語学習をしています。受験勉強や学習塾で学んだ時間を加えれば、多くの人がすでに1000時間はクリアしていることでしょう。

つまり、あと1000時間勉強すればよいというわけです。細分化に当たっては「学習時間」「学習量」という二つのベクトルがあります。

学習時間については1年で50週ですから、1週間あたり約20時間。つまり、1日約3時間の学習を継続すれば、1年で1000時間をクリアできます。

学習量については「半年でテキストを一旦最後までクリアする」「1ヶ月で100ページ」「1週間25ページ」などの目安を設定します。

このように時間と量の観点から目安を持つことで、当初の計画をスムーズに遂行できるようになります。

英会話 トライズ 三木雄信

【トライズでも実践中】数値化仕事術を活用するための7つのポイント

2020年5月11日

まとめ

英語学習を長期的に続けるためには明確な目標設定が重要です。

集中して継続できる目安として1年後の目標を、5W1Hに基づいて立ててみましょう。

さらには勉強量の目安として1000時間の継続を意識してみると、十分な演習量がこなせるのではないでしょうか?

コーチング英会話トライズではこれらの方法を活用して、受講生の皆様の目標達成を支援しています。トライズでは、今回紹介したように1年間で1000時間英語を学習していただきます。毎日仕事で忙しいから、そんな時間を捻出することはできないと思われる方は、ぜひトライズのコンサルタントにご相談ください。今の生活の中で無理なく、確実な学習計画を作成し、サポートします。興味のある方はぜひ、トライズの無料カウンセリングにお越しください。

英語勉強法のより詳細な内容については著書「人生最後の英語鬼速やり直し」にまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。